GW日光旅、雨に濡れた初日はこちら↓
さて二日目ですよ。
晴れましたわ!!!!
大 勝 利 !!!!
乾かなかった傘を乾燥がてら日傘にしつつ二日目スタート。
お宿の真正面にあった神橋横のこちらの建物も文化財。お土産屋さんになってますがいかにも立派な構えです。
>>> 神橋・再
この日のメインは東照宮ですが、その前に昨日は雨でいまいちな景観だった神橋へとやってきました。
「二荒山神橋」、つまりこの橋も二荒山神社を構成する一部ということです。
やっぱり天気がいいと赤が映えますね。1日待って正解でした。
嬉々として入場。
橋の上から見える新緑が美しい。
すぐ向こう側は道路なのですが、さらにその向こうに小さな神社があり、神社の両サイドに聳える杉の木がまるで門の様でした。
秋になると山が紅葉して「紅葉の名所」って感じになるんでしょうね。
ちょっと見えにくいですが、橋脚が石です。石の橋脚に木製の橋。
しかもこの橋脚、鳥居型をしているらしいです。このアングルだとなかなかわかりませんが、下からみた写真などを見るとしっかり鳥居型してます。
それにしても大谷川綺麗だな。水底がよく見えます。
川と新緑の景色を堪能したら、いよいよ東照宮です。
>>> 日光東照宮
こんばんは。
徳川家康です。(大河ネタ(なんで幕末大河に家康が出てくるの
葵の御紋が金色に眩しいぜ。
東照宮の受付より手前にあるのが五重塔。最上層だけ中国スタイル。
塔の中心を貫く「心柱」の特別公開をしていたので見せてもらうことに。
金ピカだ!
五重塔の内部、公開された心柱とその部屋は金ピカでした。日光、だいたい金ピカ。解説の方曰く、この心柱、なんと地面についていないらしい。
何を言っているのか分からねーと思うがry
まずそもそも、心柱は五重塔の中心にあって直接建物を支えておらず、一番上の相輪(塔の先端の方の飾りっぽいあれ)まで直通していて心柱周りは最上階まで吹き抜けだそうです。そんなことも知らなかったよ。大黒柱みたいなものかと思っていたらそうではないらしい。
五重塔そのものは四隅その他の柱で立っているのですが、この日光の五重塔の心柱はその塔を支えている柱に吊るされているらしい。
で、浮いているらしい。
10cmくらい。
一見して「は?」ですが、こうやって書いていても「は?」です。
曰くその目的は、木造建築とはやはり長い年月が経つと隙間が圧縮されて縦方向に縮むものだからだそうです。この時の縮み具合が、建物全体に対して心柱の場合小さくなるらしい。どーんとまっすぐ通すものなので、継ぎ目の部分が少ないのでしょうね。
で、縮み率が違うために長い年月をかけて心柱が塔のてっぺんから突き出てしまうことがあるそうな。それを防止するために周囲の柱に吊るし、地面との間に隙間を作った……というのが一応の説明です。へええ。
それにしてもこの長さの柱を吊るす様に作るというのはなかなかトリッキーというかよく作ったなそんな構造、という感触を持ちます。
なおもうこれ以上塔本体は縮まないと見られており、浮いている心柱が地面につくことはないだろうとのことです。
ちなみに心柱が浮いている様子は、
見えません。床下で見えるかなーと思ったのですが、心柱の下端は地面に掘られた穴の中です。穴の中で浮いてるんですって。
何かと勉強になりました。
拝観券を買い、表門を抜けて中へ。
思ったより広い。さすが大権現様を祀る神社。
来ましたーーー!日光一有名な猿!
この彫り物があしらわれているのは神馬の厩舎です。東照宮全体からして12を争うぐらい地味な素木造りの建物。ちょっと意外なところにありました。だからこそ目立つ、というこでしょうか。
建物の前面と右側側面の上方にぐるっと猿たちがいます。順番に見ていくとストーリーがあり、一匹の猿が生まれてから自分が親になるまでの人生が描かれております。
落ち込むことだってあるさ。
ドンと構えた唐銅鳥居をくぐり、少し進むと出迎えてくれるのが陽明門。東照宮のシンボル。
「東照大権現」のプレートが輝いている、白い門。
圧巻です。
いや正直予想してなかった(そればっかりだな)ですが、こんなに豪奢でかつ独特の格調高さがあるものとは。「白の門」ってのがあまり見ないものだからなのか、寺社仏閣って大抵木の色そのままか朱色が定番じゃないですか。白。白に金。
これはぜひ、汚れてくる前に見に行っていただきたいです。
彫り物も実に多彩なので見てて飽きないし全部見たいしずっと見上げているから首が痛いし。
ほんとに色褪せる前に見て欲しい。この鮮やかさと細やかさですよ。今でも直せるんですね。こういう技術はたやさず大事にしてもらいたい……
有名な「逆さ柱」があるのもこの門です。潜った先の左手にある柱が上下逆。それだけ見ても逆かどうか分からないので何本かと見比べると確かに逆でした。あえて「画竜点睛を欠く」の状態で止めておく、という思想ですね。
陽明門を抜けてすぐにあるのが唐門。極彩色な陽明門とは違ってこっちの彫り物はビシッと白黒です。黒い龍が実にかっこいい。白黒ですが金箔のおかげで地味ではなくむしろ豪華な雰囲気に。
唐門というだけあって中華な雰囲気ありますね。龍の描き方がそれっぽいのかな。こちらの門、かなり好きです。
唐門の両サイドに伸びる回廊の彫刻の見事さに唖然としつつ(残念ながら半分工事中であった)、東回廊へ。
にゃーん
これも有名な眠り猫ですね。下から見上げると見張られている様に見えると言います。そうかな……そうかな?
この真裏には雀が2羽で遊んでいる彫刻があります。そんな平和な世の中を祈って作られたとか。
猫の下を潜って墓所奥社へ。大猷院では立ち入り禁止でしたが、東照宮は奥宮まで入れます。元々こちらも一般人は入れなかったのですが、昭和40年の東照宮350年記念で開いて以来見られる様になりました。
名前の通り敷地の奥にあるのですが、例によってまた石段をずんずん登っていった先にあります。東照宮の中で一番高い位置にある。
これがまた結構長くて遠い!
最後の方は息切れしておりました。背中のザックが重たいぜ。
ちょっと驚くのが奥社までの石段で、よくある様な丸めの石を組み合わせて作っているものではなく一段一段が一枚の石です。
随分と現代的といいますか、あまりの継ぎ目のなさにコンクリ製に近い印象を受けます。石だそうです。こだわってそうですよね。
長い石段を上り切ればそこが奥宮。こちらにもちゃんと拝殿があります。
緑っぽい色味に見える黒漆。下界の豪華な雰囲気とは変わって落ち着いています。
奥宮はかつて歴代将軍しか参拝が許されなかったそうです。東照宮も大猷院も、階級によって「入れるのはここまで」っていうのが結構ビシッと決められていた様なんですよね。武士の中でも分かれています。家康、神格化が凄まじい。
宝塔と、鶴の燭台、獅子の香炉、花瓶。
お仏壇の前にもある、いわゆる三具足(みつぐそく)ですが、ただの燭台ではなく鶴が咥えています。仏具に詳しくないのでよくある形式なのかどうかが分からない……
左奥に写っているのが、この杉に祈れば願いが叶うというその名も「叶杉」です。
この奥宮で限定という眠り猫お守りストラップを買い今回の旅の土産にしました。
東照宮は今回の旅の一番大きな目的地なので何か欲しかったのですが、これでちょどよくカバンのポケットに入るものが買えました。
なお最近御朱印が流行っているそうですが、奥社の御朱印は奥社限定で下のとは違うらしいです。集める人は頑張って石段登ってね☆
来た道戻って神輿舎の天井画を覗き込んだり(綺麗な天女さんです)
オランダから送られた廻灯籠を見てにやにやしたり(うっかり葵紋が上下逆)
塀を支えている狛犬?ちゃんを探したり(かわいい)
ウロウロしながらも東照宮の次なる有名ポイント、薬師堂へ。
なんといっても「鳴き龍」で有名な御堂です。
天井に描かれた竜の「顔の」真下で拍子木を鳴らした時だけ御堂全体に音が響くので「鳴き龍」と呼ばれる様になりました。案内人さんが居て鳴らしてくれるのですが、本当に響くポイントが決まっていてへえぇと驚きました。
ちょうど頭の位置にくぼみがあり、そのせいだということですが、一体どういう意図でそんな仕掛けを作ったんでしょうねえ。
これにて東照宮参拝終了です。
いやあすごかったですね。特に彫刻。そしてその色合い。終始見上げっぱなしでした。満足満足。
>>> お昼ご飯
ここで予定通りお昼時になったので昼食場所を探します。天気も良く、気温も上がっていたので、そばが食べたいなーという気分でしたので、
東武駅前まで戻り、「旭屋食堂」さんで冷やしの湯波そばをいただきました。昨日の昼も湯波だって?この辺何にでも湯波乗ってるからつい湯波入りを頼んでみたくなるんですよ。
冷やし中華の如くそばの上にいろいろ乗っていて面白かったです。さらに小皿の薬味も全乗せしました。ちょっと暑い日はやっぱりこれですね。美味しゅうございました。
この日の夜の宿泊予定は中禅寺湖にしてあり、中禅寺湖まではバスで行く必要がありましたので、ご飯を食べつつガイドマップや時刻表(駅でもらえた)を見つつ時間調整。
ほどほどの時間でバスに乗車し、中禅寺湖方面へ向かいます。途中の明智平なるところにはロープウエイがあるそうなのでそこで途中下車しようかな?
2日目その2へ、続く!!