さて始まりました仙台初日。
天気。
曇りのち雨。
山方向、夜は雪の予報。
思えばそう、去年は高原に行くにもかかわらず直前の気温に引っ張られて薄着をしたら凍えて過ごす羽目になりました。
今年も連休直前は初夏のような関東でしたが、騙されんぞ!!!!という気合いを入れ裏地付きのスプリングコートにストール、薄手のセーターまで着込んで新幹線に乗車。
東京初の仙台行き、はやぶさです。全席指定でした。車内おしゃれですよね。大きな荷物を置いておくスペースもあり、全体的にゆったりした作り。
無事定刻通りにお昼頃仙台に到着。そして予報通りに雨がぱらつきはじめました。当たらんでええねん。
天気が悪いので松島は明日へ回し、この日はこのまま市内観光をすることに。予報によると明日は晴れるらしい。完璧な計画だ……!
仙台駅大きい!!そして仙台って思った以上に都会だな!!!(失礼)
いつものルーチンで観光案内所でパンフレットをいくらかいただき、観光バスへ向かいます。お昼ご飯?まあどっかで適当に良さそうなとこ見つけて……
るーぷる仙台。ちょうど発車時刻だったので乗車。
さて仙台といえば伊達政宗ですが、3月の地震の影響であの超有名な騎馬像は修理中、というか青葉城に観光巡回バスが近づけません。土砂崩れだとか。なかなか直らないものですね。
すでに午後というのもあってまあ見ても2箇所ぐらいかなーと目的地を瑞鳳殿と大崎八幡神社としました。瑞鳳殿は政宗が眠る霊屋ですね。
観光アナウンスを聞きながらバスに揺られて到着。すると参道にご飯が食べられそうなお店が。
おたま茶屋さんです。こういうところのお店って無性に入りたくなりません?
観光だー!とバスに乗り込みましたが下車早々お昼ご飯に入ることに。
おくずかけセット。なんといきなりずんだ餅!
やはり仙台に来たら何かしらのずんだは食べないと……と思っていたのですが、もうこれでノルマクリアです。
左のおくずかけはたっぷりの野菜や油揚げなどのかかった煮麺です。知る人ぞ知る郷土料理との謳い文句。ほんとかい?
味付けはなんとも優しい味のお汁でした。この手の具沢山汁物系で珍しいなと思ったのはナスが入っているところですね。多分具材は店によって違うのでしょうが。
お腹いっぱいで体も温まったところで散策再開。あ、お昼のお店はバスの一日乗車券見せたらちょっと割引してくれます。
結構な坂道なのですがこんな感じの杉並木。なんというか全体的に雰囲気が日光を思い出します。雨だし。
「最近近くで熊が出たらしい」という不穏なバス車内アナウンスを思い出しつつ登っていくと入場口です。いや熊って何。観光地じゃん。すぐそこ仙台市街じゃん。
雨に濡れる新緑は美しいなあ……(現実逃避)
門の色味などはこんな感じ。配色といい彫刻といいやはり日光っぽい。東照宮というよりは、規模感といい山の斜面に建つ姿といい隣にあった大猷院っぽい。もすこし面積広いか。
伊達印の大香炉。この頃の家紋って色々と使い分けるものであったらしいのですが、この3本立て線の「三引両紋」は一番古い家紋であるそうです。有名なのは竹に雀ですかね。あれかっこいいですよね。
伊達政宗が遺言でここに建ててほしいと願った霊屋(おたまや)。残念ながら第二次大戦の戦火で焼失していてこれは再建です。
それにしても派手ですね。この様式が当時の流行りというか最先だったのでしょうか。建物本体が黒なのが全体を引き締めていてかっこよさを上げています。
瑞鳳殿の側には殉死者の供養塔が建てられていました。今では殉死というと警察官などが職務によって命を落とすことを言いますが、これは死んだ主君の後追いをした人たちです。
「追腹」というのですが、これなんと生前に許可が要ります。つまり政宗公認で家臣が15人、家臣の家臣(陪臣)が5人、政宗死後に切腹をしているということです。えー。人柱じゃないだけマシか?
昔の屋根の上に備え付けられていたらしい青龍像のうちの一体。こういうのは焼け残りますね。なんだか可愛い顔してます。目がくりくりだから?
さらに敷地内を歩いていきます。
この辺りちょいちょい戊辰戦争関連の慰霊碑を見かけるのはどういう謂れなのだろう。
仙台藩2代藩主と3代藩主が祀られているエリアへ。
この↑写真で見える奥が2代目忠宗、手前が3代目綱宗の霊屋です。実際の配置としては2代目が手前ですが。
見比べるとやはり初代の霊屋が一番派手ですね。瑞鳳殿は扉横まで装飾がガッツリ入っています。でもこれくらい落ち着いたのもかなり好きです。
妙雲界廟はここまでのような霊屋ではなく石のお墓という感じでした。9代目と11代目夫婦が眠っているらしいです。なんで11代目だけ夫婦なんでしょう……なんらかのエピソードがありそうな伊達斉義……
雨が強くなってきましたね。
隣のお寺も覗きつつ、一通りの見学が終わったら再びバスに乗って八幡宮へ。
このバスの欠点、時刻表がないところですね。20分間隔で来るので、降りた時間を覚えておいて足していく方法でしかいつ来るのかわかりません。
道路に面してババンと赤い鳥居。大崎八幡宮です。
政宗が創建した神社で、神社なのにやたら煌びやかという噂のこの八幡宮。
マスク狛犬。雨濡れてるとこう……哀しさが……
はい。修復中でした。
青葉城はいけないし博物館も大規模改修中で閉館してるし大崎八幡宮がこれですよ。
……仙台市、リベンジが必要な案件では?天気も悪いし。
そんなこんなで終バスの時間になったためホテルへいったん引き上げ。
ホテルのロビーを見る限り結婚式もできそうなホテルだったんですが、部屋はいつものシングルルームです。ギャップよ。あれかな。結構格のある老舗系だったのかな。よくわからん。
ちなみにお値段は素泊まりなのにそれなりでした!!連休料金ですね。仕方ないね。今回はここに2泊しました。連泊のおかげで翌日の松島は身軽に動けて大変良かった。
雨に濡れたものを干しつつ、夜ご飯を考えることに。
まあ考えると言っても仙台といえば牛タンでしょう。
観光案内所でもらったパンフレットを眺めているといろんな店が載っていたのですが、それなりに体力消耗してたので近くでいいかーということで。
手揉み熟成、わからんけど美味しそうじゃん。
そりゃ美味しいよね!美味しいよ!!
麦ご飯だったのですがこれが定番なのでしょうか。普段牛タン屋さんに行かないので分からないのですが、このセットメニューについてきたテールスープ?がとても良かったです。あんまり普段見かけないですね。
ごちそうさまでした。
かなり長いアーケードだったので歩いたら楽しそうではあったんですが、天気予報通りかなり冷え込んできてたのでホテルに帰って就寝。1日目お疲れ様でした。
なお事前に仕入れた情報で、阿部蒲鉾の「ひょうたん揚げ」なるものが美味しいと聞いていたので、夜ご飯の前に立ち寄ったのですが、
……仙台市、リベンジが必要な案件では?
まあ閉店近くに行った私も悪い。連休だぞ。
せっかくなのでと普通の笹かま+αを買ってホテルで食べたのですが、これがかなり美味しい笹かまだったので満足しました。笹かまってこんなに美味しいんだ。単純。でもやっぱり悔しい。