年末は寺社めぐりの京都旅:3日目は地獄とこの世の狭間の井

 机の上がごちゃついているけど片付ける方法が思い浮かばない。

 

 

 京都旅3日目。あけましておめでとうございます。京都なので神社はたくさんありますが、おそらく有名どころは激混みでしょうね、ということで初詣は一旦保留。元旦に平安神宮とか伏見稲荷とか行ったら多分ぺちゃんこになる。

 

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 まずやってきたのは三十三間堂。正式名は蓮華王院。新成人が「通し矢」をすることで有名ですが、入り口のお正月飾りにもこんな弓矢が。可愛い。

 ながーいお堂は120mあり、内部には観音様の像が1001体ずらっと並びます。全部千手観音で、中央の大きい「中尊」+中尊の左右に500体ずつの1001体です。いくつかは平安時代のものがそのまま残っているらしい。観音様の掌には目がありました。ちょっと不気味な気がしますし、ちょっと痛そうです。

 1000体の観音様の前には、二十八部衆像というインド系の神様とその部下たちの像がならんでました。吉祥天とか、鬼子母神とか。どうやら「千手観音とその信者を守る」といわれているようです。

 またお堂の左右、最初と最後に置いてある風神雷神の像も国宝。立った時の目線ではなく、風神雷神が空からやってきたかのようにちょっと下から見ると目が合います。五穀豊穣を小さくお祈りしておきました。

 

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 やっぱり初詣したいじゃんってことで立ち寄った豊国神社。京都以外にもあるって?良いってことよ。閑散としているわけでもなく混んでるわけでもなく良い感じでした。

 

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 かの有名なイチャモン、「国家安康 君臣豊楽」の鐘。方広寺というお寺にあります。豊国神社の真隣です。良いのかそれで……鐘楼の天井画が渋めの色使いながら鮮やかでとてもきれいでした。

 

 

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 ちょっと歩いて六波羅蜜寺空也の開いたお寺。空也ってあれです。口から仏が並んで出てるあの銅像が資料集に出てくる人です。あの口から出てる仏、要は吹き出しみたいなもんだろーと思ってたのですが、「空也が念仏を唱える口から六体の阿弥陀が現れた」という伝承があるらしく、それに基づいているんだとか。ということはただの吹き出しではなく、その光景をそのまま像にしたってことですね。

 六波羅蜜寺はカスタマイズできる稲穂が名物(?)であるようで、この稲穂を求めてとても多くの方がいらっしゃってました。稲穂の束を最初に受け取り、好きなお守りで装飾して購入するっぽい。「家内安全とー健康とー」みたいな感じで盛り盛りにする。こういうシステム初めてみました。面白いですね。

 

 

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 最後の訪問は小野篁が現世と地獄を行き来していたという井戸へ。優秀な官僚である一方ちょっとおかしかったという言い伝えのある小野篁。地獄では閻魔大王に仕えていたとか。この世でも仕事、地獄でも仕事とはなかなかにワーカーホリックなお方……

 

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 井戸は上の写真の右の奥ぐらいにあります。といっても建物の中というか中庭みたいなところにあって、こちらからは格子状の窓越しにちらりと覗けるぐらい。いろんなお話で井戸ってよく異界との通路にされますよね。昔の人は何か感じるものがあったのだろうか。

 

 

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 京都の締めは、やはりこうでなくては!

 最後の最後は和スイーツ。濃抹茶ぜんざい。最後に残った抹茶を昆布茶で割っていただきます。美味しゅうございました。

 

 

 

 以上にて年末(〜元旦)の京都旅終了です。

 京都旅は大学生以来でしたね。今となってはなかなか旅先にならないのですが、伏見稲荷はいつか行きたいです。朝早くがいいらしいと聞いたのですが、どうなのでしょう。押し合いへしあいは嫌だものなー。

 それからやっぱり今年は暖冬ですねぇ!!雪を被った寺社も美しいのですが、まったく気配もなかったな。京都は寒いと思っていたので頑張って防寒用品を持って行ったのですが、貼るカイロは結局使いませんでした。全国的に今年は雪だめですね。おみくじの旅行運、「寒いところが良い」だったのですが。寒くないのですが。

 

 それでは今年も、良い旅を!