凍結した偶然

目覚まし時計がぶっ壊れた。 ただし表示時間のみ。 こんばんは。 アラームのなる時間は合っているが そのときの表示時間が狂っている。 確かに7:00に鳴るが、午前12時と表示されている。 何時か分からなくなるから止めて頂きたいです。 さて本題。 読むのに意外と時間がかかった本。 実にうさんくせえタイトル(笑 歴史は「べき乗則」で動く マーク・ブキャナン著/水谷淳訳 ハヤカワ文庫NF 問。 M2〜M7までの過去の地震の発生回数を数え上げたとき、 最も多い地震の規模はマグニチュードいくつでしょうか。 解。 M2。 まあ、ちょっと考えれば納得して頂けると思います。 我々が普段小さい地震ほど多く起こっていて、 東日本大震災みたいなのは滅多に起こらない。 統計によると、 1回の地震で開放されるエネルギーが2倍になると 地震の発生頻度は4分の1になるらしい。 典型的な地震な存在しない。 さらに問題は、そこに周期が無いこと。 上記の頻度に関する知見は過去のデータから得られるが この法則は「次はいつ、どのくらいの地震が来るの」という 我々が最も知りたいと願うことについては何も語らない。 というよりも、「分からない」ということを語る。 よって統計学的に見た場合地震の予知は不可能である。 ということが書いてありました。 サブタイトルが 「種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学」なので 複雑系の本です。 著者は物理学が本職の方でして これは数学の本というより歴史の本です。 本の冒頭がサラエボ事件。 時間を体内に刻む非平衡物理学。 非平衡物理学では過去の小さな出来事も、将来の形に影響を及ぼす。 ポルトガルで一匹の蝶が羽ばたくと、 数週間後にモスクワが激しい嵐に見舞われる。 歴史も同じものではないか? ならば歴史は非平衡物理学で語ることができる。 ってことやろ多分(読解力の限界 肝心の解き明かすところがほとんど書かれてないけどな! 非平衡物理学はカオス理論っぽいけどカオスではないらしい。 どのくらい「激変」するか、という 変化率が一つのテーマになっています。 あと臨界状態。 自然は「自然と」臨界状態になるらしいです。 そしてこれを取り除こうとするとより危険な「超臨界状態」になるらしいです。 哀しいことに我々の努力は全て無駄、ってことかいな……。
本の構成としましては。 前半は砂山ゲームやフラクタル、結晶の成長などの紹介をしつつ
地震予知や森林火災、種の絶滅などについて論じていきます。
真ん中辺りで金融市場の話となり、
後半はほとんど歴史の話ばっかり。
でも歴史の行はちと無理矢理じゃないか。
言いたいことは分からんでもないが。 ネットワークの話は面白かったけども。 話飛び過ぎの印象。 話題が多岐に渡っていますが 言いたいことはそんなに無い、というか 「ここにもあそこにもべき乗!」ということが繰り返されている本なので 話の盛り上がりやストーリーが無い。 そしていまいちまとまっていない。 この文章のように。 つまるところ非常に飽きやすい構成でして…… こういう並列した書き方苦手だわ。 中盤までですね、楽しめたの。 でも前の方は面白かったので 入り口としてはおすすめ。 いやほんとに、中盤までは楽しかったんですよ。 そうは見えない文章になってるけども!