日本海沿いをゆく、砂丘から天橋立まで 〜3日目午後は湯めぐり城崎温泉

yamagishi-tea.hatenablog.com

↑AM: 因幡の白兎

 

さて午後はまず城崎温泉へ向けての移動です。駅で買った飲むタイプの梨ゼリーをいただきつつまったり電車旅。鳥取といえば二十世紀梨です。

山陰の海岸は国立公園に指定されていて、時々開ける景色がなかなかに絶景です。車窓に向かって時々シャッターを切っていたら……唐突に向こうからも取られました。梨ゼリー咥えながらぼーっとしていたら急にこちらに向かってスマホを構えた人々がいたのでビビりました。
どうも「空の駅」として有名な駅だったようです。こちらは特急だったので通過してから「今のはなんぞ」と調べたのですが、餘部(あまるべ)駅という駅だったらしい。鉄道もいろんな売り出し方を考えるもんですね。

もしあなたの電車写真に梨ゼリーを咥えてボヤッとした人間が乗っていたら、それは私です。

 

驚きはありつつ城崎温泉に到着。

駅前の雰囲気が日光にちょっと近い。流石に観光地然としてます。

城崎温泉といえば、外湯です。温泉街をぶらつきながら7つある外湯を巡っていく湯めぐりスタイル。今回とったお宿も「少し安い分宿のお風呂には入れないというプラン」を提供しており、それを予約しましました。その代わり外湯に入れるチケット付き。
正直食事が出ないから安いはあっても風呂に入れないから安いというプランは見たことがないので、「そこでコストカットになるんだ……?」と首を傾げながら予約しました。湯めぐりチケットついてるんですよ?

 

ともあれいつも通りまずは荷物を置きに宿へ。チェックイン時間の前ですが荷物を預かってもらえることは確認済み。で、受付まで行ったら部屋の用意もできているということなのでお部屋に荷物を置かせてもらうことに。
さてお部屋は……

え……えと…………離れスタイル!!!??こんなの初めてなんですが!!??

部屋までの間に急な階段があることは予約画面に書いてあったのでそれはいいんですが、その肝心の部屋がこんなん感じとは予想してませんでした。プランだけじゃなくて宿情報までちゃんと見たら多分書いてあったんでしょう。
いやしかし、えっなにこれ非常にワクワクする!!

立派なお花が生けてあるし……例によって私素泊まりなんですけど何だか申し訳なくなってきた。これはお金出さないといけなかったやつでは……ケチってはならなかったんじゃ……

まぁそれで予約してしまったものは仕方ない。タオルの入った湯めぐりセットももらったので、早速出かけるとしましょう。宿で温泉マップと各外湯の混雑状況がわかるQRコードももらえました。すごい。これがなかなか便利でした。コロナ禍で導入したんですかね?コロナ終わっても使えるシステムです。

 

川と柳と温泉街。鉄板ですが絵になります。あと思ったより温泉街が広い。

温泉街のほぼ端っこにロープウェイがありますのでまずはそれに乗りに行きます。風呂はその後だ。

ロープウエイは山頂直通ではなく途中に温泉寺駅があります。そこにも寄ってみたかったので、チケットは3/4コースにしました。
こんなチケットがあるということは同じような行動する人が多いんでしょうね。登る方は…辛いからさ……!

城崎温泉が一望できます。
川のように、まさに小さな川に沿って作られた街が温泉街。その小川が流れ込んでいる右上に写っているのが円山川。左上にうっすら写っているのが日本海です。
……ちょっと不安になりますねこの「へばりついてる」感じ。山間の集落はどこもこうではあるのですが、こうして上から見ると「大雨が降ったら飲み込まれてしまう」気がしてしまいます。
それにしても大きな橋をかけてますねぇ。さっきGoogleMapで見たらまだ造ってました。この災害大国、橋なんか何本あってもいいですからね。

 

山頂駅には温泉寺の奥の院があったり、山頂カフェがあったり、かわらけ投げができたり、かに塚があったりします。城崎温泉といえばズワニガニ。海の恵みに感謝して豊漁を祈るための碑だとかなんとか。

 

温泉寺駅出てすぐにあるのが温泉寺です。思ったより目の前でびっくりした。

温泉寺は道智上人というお坊さんが開いたお寺で、城崎温泉という温泉自体が道智上人が修行していた地に湧いた温泉から始まっているそうな。本来拝観できるんですが、もう夕方で閉まってました。残念。

 

山道を歩いて下っていきます。下りでよかったです。結構距離があります。

下ってきたところにあるお寺も温泉寺の一部で、 薬師堂がここにあります。ロープウェイ沿いに、下から上まで温泉寺の建物があるんですね。

ロープウェイ後はいよいよ外湯めぐりに。
QRコードで読める混雑状況サイトを確認し、比較的空いていそうなところへ。短時間にお風呂出たり入ったりすると湯当たりするので流石に7つコンプは無理ですけれど、できるだけ入りたいよね。

外湯は普通の銭湯同様それぞれ入浴料を払って入ることもできますし、湯めぐりパスのようなものもあります。洗い場もあるところの方が多かったように思いますが、さして広くもないので、数が少ないところでは掛け湯ぐらいにしておいた方がいいのでは。

お風呂に入り、ぶらぶらして、を繰り返す幸せ。ここは極楽禅。禅寺です。枯山水系のお庭がきれいでした。

お宿の人に「宿の夜ご飯時間が空くのでおすすめ」と言われたのでどんどんいきます。風格漂う一の湯。2階に休憩所があります。

一旦宿に戻って休憩しつつ浴衣に着替えたり、肉まんを食べ歩きしたり、再度お風呂に向かったり。

なんというか、城崎温泉全体的に「きれい」だなという印象です。「温泉街」のレトロな雰囲気を残しつつ浴場も街並みも今風に改装している。少なくとも古い昔、そのままではなくて、手入れしつつ、観光客受けがいいようにもしつつで、頑張りを感じます。

こうやってライトアップしたり川辺にぼんぼりを吊るしたり……コンデジ君はもっと頑張れよ!!コンデジからしゃーないですね……


のんびりしていたらうっかり夜ご飯を食いっぱぐれそうになったので、慌てて空いていたお店に飛び込みました。洋食屋さんです。ワインバルみたいな雰囲気のお店でしたがメニューもしっかりご飯メニューがありましたのでそちらで。お酒飲むとお風呂は入れなくなりますし。

但馬牛の地ビール煮込み。豪勢ですわーーーー!地ビールの効果などは正直わかりませんが、美味しいお肉と美味しいパンでした。

最後に隣の柳湯さんでサパッとひとっ風呂。

流石に閉店間際というのもあって人いなかったですね。普通宿でのんびりタイムでしょうからね。

 

といったところで3日目終了。長かったね。

明日はいよいよ天橋立ですよー