日本海沿いをゆく、砂丘から天橋立まで 〜3日目午前は神話のうさぎ
↑すなば珈琲おいしかったよ
旅も3日目です。
例によって朝ごはんはコンビニ。そして2泊お世話になったホテルともお別れです。
この日最初の目的地は目的地は因幡の白兎の神話の舞台である海岸とそこに建っている神社です。鳥取駅から路線バスが出ているのでそれで行きます。40分くらいかかりますが乗ってりゃ着くので行きます。
鳥取駅のバス看板がレトロかわいい。
車窓に湖などを見つつ、白兎神社前で降車。ちょうど道の駅でもあります。
「はくとじんじゃ」です。言わずと知れた「因幡の白兎」の白兎を祀った神社。祭神は白兎神。そう、祀られているのは大国主ではなく兎の方です。
あいつ……神になったのか……
誰なんでしょうねあの兎を祀ろうと思った人。祀られるようなことなんかしたっけ。「あの姫さんきっとあんたの嫁になるぜ!」って言ったぐらいよ。予言なの?縁結びってことですの?正式な神社の興りについてはもうわからなくなってしまっているようですが……
鳥居を潜って階段を登っていきます。振り返ると海が見えてなかなかに景色がいいです。
参道の両脇にはウサギの像がずらり。もれなく小石を乗せられています。玉砂利が引いてある参道ではないのにどこから……?とおもったら、社務所に売ってました。よく見れば字も書いてある。この石は結び石という石で、本来は「鳥居の上目掛けて投げて乗ればラッキー」というものらしいです。
手水社のところにいる兎の顔が何とも………
おでこに乗せられた石のせいで虚無顔に見える。スーン。
身ぐるみというか毛皮を剥がれた上に海水浴びて体を干したもんだから皮膚がひび割れて痛くてべそかいてた白兎。のちの大国主に「真水で体を洗って、ガマの花粉で体くるんで休みな」とアドバイスを受けた、その体を洗った池だそうです。この辺りガマ生えるんですかね?私はガマらしい棒状のあれがないとガマだとわからないので、GWではちょっと判別つかないんですよね……
神社の社殿はこの池の辺りにあって、さほど大きい神社でもありませんが、兎の神社なのであまり大層なものでも逆に困るというか、いいんじゃないか小さくてと思わせるものがあります。綺麗に整備されてるし。
良きご縁がありますように。
本殿を支えている柱の下に置かれている石が菊の花のような形状をしているそうです。結構珍しいんだとか。菊座石と呼ばれていました。
神社のお参りの後は周辺を歩くことにします。白兎の丘と名前がついている見晴台があるそうなので、大きな道路沿いに少し歩いてからウォーキングコースへ。
いや思ったより急だな!!丘だけども!!
思えばバス停のすぐそばが海なので、海抜ゼロmは言い過ぎにしてもその程度から上がっていくことになるわけです。一気にいくぞ!!
道は頑張って綺麗に整備しようとしてるし何ならまだコンクリひいてからそんなに経ってなさそうなんですが、なんだろうこの、草木に押し負けている感じ。蛇でも這い出てきそうな感じ。鳥取の草木は生命力が強い。
普段運動しない体を引きずって上がってきました。
これはかなりいいのでは!?
樹を丁寧に切っているのかかなり視界が開けていてちゃんと見晴台です。いや頑張って上がってきた甲斐があったというもの。高さもあって、海がすぐそこで、天気も良くて。この岬は正式には「気多ノ前」「気多岬」(けたのさき)というそうです。恋人の聖地でもあります。どこにでもある恋人の聖地。
これだけ天気が良ければ隠岐島まで見えたかもしれませんねぇ。私の視力だときついですが。
登った分を降ってまいりまして「東屋」と名前のついたスポットへ。
ここからは海の様子がよく見えます。綺麗ですねぇ日本海の海。昨日ほどに強風でもなく比較的(比較的)穏やかです。
手前の鳥居が立っている岩は「淤岐之島」(おきのしま)。
そう、あの白兎が鰐だかサメだかをだまくらかして橋代わりにしたときに、この島から陸に向かって背中の上をぴょんぴょんと跳ねてきたことになっています。
あれ、近くない?
近くない????
ワニが一族連れて並ぶほどか?いや兎にしてみたら遠いか?
……まぁ、神話の地の候補地というのはいくつかあるのが常で、淤岐之島も御多分に洩れずです。もちろん一番有名な説は島根県の隠岐島でして。
ここもいつか行きたいですがそれは置いといて。神話だったらこれぐらいのスケールじゃないかという気持ちにはなりますね。あとは特にどこの島ということもない、「沖にある島」という説もあるとか。
これは余談ですがこの辺ですっ転んで足を挫きました。旅の途中なのに……どこかで湿布を買いましょう………
白兎海岸。近寄るとやっぱり結構波がザバザバ言ってます。たとえ「比較的」でも穏やかは言い過ぎかもしれません……
道の駅まで戻ってきました。道の駅と白兎海岸が歩道橋で繋がってる感じです。歩道橋からの眺めもなかなか良かった。少し高いところから見られるのが良い。
バスまで時間があるので道の駅で休憩です。
すなば珈琲の小さなカフェコーナーがありました。頑張って歩いて疲れたので甘いもの兼水分補給でソフトクリーム。この旅初のソフトクリームですね。外のベンチでいただいたのですが溶ける溶ける。やはり風が吹き抜ける場所はダメだったか……あ、味は美味しかったです。
さてここからですが、鳥取駅に蜻蛉返りというのも何だなと思ったので、路線バスを着た道戻らず先へ進み、「浜村」で降車。できるだけ一筆書きになるように移動したい派なのです。
この浜村駅近くには浜村温泉という温泉があるそうなんですが、
駅前はこういう感じで、まぁ外湯ではなくお宿中心の温泉ですね。その場で少し検索してみたところ、「気多の湯」という日帰り温泉施設があったのですがもう長らく休館しているようで、温泉にはありつけませんでいた。
足首を冷やすべく町の小さな薬局でサロンパスを買いまして。
暇なので駅にある足湯に浸かることに。捻挫してない方だけ。なんだこれ。片足湯。
足を引きずっていなければ周辺散策でもしたんですがまぁしゃーなし……
それにしても浜村、「浜村駅」のフォントがなかなかにいい。渋い。
朱色の電車に乗りまして、一旦鳥取駅まで戻ります。鳥取駅で昼ごはんにするぞー
テイクアウトのお客さんで賑わっていた焼きそば屋さんでご飯にしました。食べられる席もありますがカウンターだけで、数もそんなになく店舗としては小さいです。
麺が細めのホルモン焼きそば。こちらはB級グルメ…というべきなのでしょうか……?ぺろっと食べられました。おいしかったです。食事中もひっきりなしに持ち帰りのお客さんが訪れていました。いいですね地域密着型のお店。
ここまでで3日目の午前終了。
そして、さらば鳥取。美術館に砂丘にすなばに白兎、とても充実した観光ができました。
(曲がりなりにも県庁所在地なんですけど自動改札じゃないんですよね鳥取駅‥‥)
めざせ城崎温泉!