受験、というものがある以上

評価:

---

---

---

()

コメント:話としてはテンプレ王道、可もなく不可もなく。

最近話題のこれ。

ビリギャル。

友人に借りて読んでみました。

友人が半日も有れば読めると言っていましたが、

なるほど確かに4時間で読みきれる本でした。

このGW向けに映画化されてる様ですが

いまいちどう映像化してあるのか不明です。

材料としては

「予備校の人気講師」

「成績は悪いけどやれば出来る子。予備校講師に会ってやる気を出す」

「そんな娘を何があっても支える母」

「でも家庭には歪みが有る」

「生徒をバカにする学校の先生」

「友情に厚いクラスメート」

なので、まあテンプレ。

読んだ感想としては「こんな世界も有るんだなあ……」

というところでしょうか。

あまりにも自分の生きてきた世界と違ってへぇとしか思えないというか。

なかなかに壮絶でした。

比喩でなくボロボロになりながら勉強してます。

何が彼女をそこまで慶応大に受かりたいと思わせたのか、

それが不思議でした。

特に思い入れの有る大学という訳でもなさそうな。

大学行ってどうしても勉強したいことがある訳でもなさそうだし。

有言実行というか、

始めは冗談半分だったものが

口に出すことによって引けなくなる感覚でしょうか。

あるいは自己暗示。

バカにされて意地になったりとか?

講師に洗脳状態にされてた?

予備校講師への信頼って人によっては宗教的だから…(目をそらしつつ

そのストレスに耐えられたのは何でなのかなー

勉強の動機は何だったんだろうーというのは気になります。

でも中学の英語を数週間で終わらせたとの記述が有ったので

「あーもともと頭のいい子なんだなー」と思いました。

自分だったら無理。単語だけでも無理。

受験内容は本の内容からするに、

多分英語と小論文のみ、みたいな試験。

数学なんかは一切勉強した感じが無いので

センターは多分受けてない。

私立ならではの受験方式でしか通れないだろうなーとは思います。

元々この手の試験は

「他はどうにもならないけど英語だけは誰にも負けない」

みたいな一点特化天才型のための試験だと思うのですが、

こういう「他のすべてを捨てて英語にかける」人が出てくるのもまた仕方ないことですねえ。

というよりも制度を上手く利用する人は居て当然。

最近センターを止めることが決まりましたけど、

さて受験はどうなっていくんでしょうかねえ。

予備校は模試で儲けるスタイルになるのかな?

主人公の子は無事大学を出て働いている様なのですが、

あんな壮絶な経験をした人がどんな人生を送っていくのか、

興味が有る様な、ないような。

あ、お母さんは変わった人だなと思いました。

ちょいちょい出てくるエピソードだけしか判断材料無いけど、

はっきり言ってちょっと変……だな……。