2017年九州の旅その6〜まごう事なき活火山

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物事を俯瞰してみるのが苦手です。

 

 

さて九州の旅鹿児島県霧島編。

前日夕方霧島神宮は行ったのですが、

この霧島神宮、歴史の中でたびたび燃えております。

 

霧島連山は火山だから。

結構な頻度で噴火してる活火山ですから。

 

今の場所に移ったのが530年程前だそうですが、

もとは霧島の山の、

もっと上の方にあったものなんですよね。

高千穂河原というところに古宮址(ふるみやあと)として

鳥居だけ建て直されているのがその名残でして、

この日はこの「古宮址」を見るのがメインイベント。

 

移動はバス。

自力で霧島を移動しようと思ったらバスしかない。

朝8時に神宮前から出発です。

霧島に登るんだろうなーと思われる方が結構乗車されてます。

 

霧島温泉の中心地は「丸尾」でして、

バスも複数路線が乗り入れている中継地点です。

ちょっと開けてて賑やかな感じです。

本来ならバスの乗り継ぎもここでするところなんですが、

今朝は降りずにそのさきの「霧島いわさきホテル」へ。

 

朝っぱらから風呂に入る事にしましたー!

いや朝から立ち寄り風呂に入れてくれるお宿も珍しいのですが、

ここがやっているという情報がtabitteに載っており、

やっぱり霧島まで来たなら温泉入りたいとの思いを捨て切れなかった結果。

 

朝からお風呂タイム。

なお次のバスは1.5時間後にしかこない。

心置きなく風呂入れます。

このために前夜予定を立て直したわけです。

 

いやー!!展望露天風呂最高でした!!

ずっと入っていられるぐらいです。

特にぬる湯。

春なので、遠くの景色は霞んで見えませんでしたが、

それでもとても良いお湯につかる事ができました。

温泉最高だーい。

 

 

温泉でくつろいだ後は再びバスへ。

霧島連山の一番高い山は「韓国岳(からくにだけ)」という山でして、

こっちは高千穂河原側よりもルートとしては楽なようです。

宿の人にも「スニーカーで登れる」と言われました。

なので登るんだったら韓国岳側だったのですが、

今回は古宮址が目的なのでスルー。

古宮址は高千穂河原登山ルートの入り口にあるので、

高千穂河原へと向かいます。

さすがに韓国岳に登って古宮址に行くだけの時間はないのでね。

 

 

古宮址、到達。

 

鳥居と、結界の中は何の木ですかね。

 

古くにはここにあったんですね。

こじんまりしたものを想像してたんですが

想像していたよりはずっと広いスペースがありました。

かつてこの広さのところに神社があったのでしょうか。

それとも整備し直してこうなったんでしょうか。

 

古宮址は結構風が強かったのが印象的です。

天気も曇りになってきていたせいもあるかと思いますが、

そもそも登山道としての霧島高千穂河原ルートも

風がきついという噂は目にしてましたので、

風が抜けやすいのかもしれません。

木も切ってあり開けてますしね。

 

 

 

さて、来てみたかった高千穂河原ですが、

みたいものは見られたので、

帰りのバスまで2時間をどうにか過ごさねばなりません。

 

ええ、

折り返しバスが一番早くて昼過ぎなんですよね。

 

ということで、周辺散策。

ここでおとなしくビジターセンターの方に散策ルートを聞けば良かったのですが。

 

なにやら、良さげな小道を見つけてしまいました。

古宮址の脇から控えめに伸びていた道。

こういう小道はダメです。

そそられてたまりません。

 

というわけで、どこに続いているのかもわからず突入。

 

こんな穏やかそうな道ですが、

足元が火山礫というんでしょうか、

ザラザラとした大きめの灰色の砂石でして、

道自体は楽なのに結構滑ります。

こういう砂、雨で流れてしまわないんですね。

 

その辺ぐるっと回って帰ってくる小さな道かなんかだろーと軽く考えて

歩いていくこと15分。

 

 

なんだここは。

えらく木が立ち枯れているが……

鹿でもいるんだろうか。

それにしては一帯やられている気もする。

 

と、急に視界が開けました。

木の中を歩いていたと思ったら、

 

 

いきなり低木が敷き詰められたエリアへと切り替わる。

なんだこの林と草原の境目は……知床でもみた気がする………ここは草原ではないが………

ちょっと感動しました。

全然花が咲いてないからわからんですが、

ツツジっぽい樹でしたので、ミヤマキリシマですかね。

 

ここから先にも道が続いていたのでしばらく歩いたんですが。

 

これ、その辺一周して戻るルートじゃないわ。

 

ちゃんとピンクのリボンが結ばれていたので

管理されたハイキングルートであることは確かなのですが、

どんどんと奥深くに入っていく感覚があり、

これは全然違うところへつながっているだろうと漠然と思いました。

まあ当然なんですがこの時点で携帯の電波など入るわけもなく、

どこへ行く道なのか確証を得る方法が全くない状態ですが、

このまま進み続けても帰りのバスには乗れなさそうな道です。

これはどこかで折り返さないといけないなー。

 

ということで、ある程度の時間を歩いて戻ってきました。

その後、昨日仕入れたパンをかじってお昼ご飯。

売店か食べ物屋かという建物も2軒あったのですが、どちらも閉まってました。

なんでや。定休日か。

パン持ってきといて本当に良かった。

 

ビジターセンターにも立ち寄り、

高千穂河原周辺のもっと良い散策ルートがあったことを教えていただきました。

これだから調査なしで突入してはいかんのよ……

見るべきものを見逃す。

ここで地図を見たのですが自分が歩いたルートについての情報がなかったので、

ちょっと恐怖を感じました。

だってちょっとした散策にお勧めできないってことじゃんか……

危ないことしたな、私。

ほんまどこにつながる道だったんだあれ。

 

なおビジターセンターの方が「今年はツツジが遅れてる」とおっしゃってました。

本来ならGWでももう少し花が見られるのだと思います。

あの謎の群生地も華やかになるんだろな。

あれが一面咲いたら壮観だろうな。

いやあれがミヤマキリシマかわからないけど。

 

 

ここでバスが来たので、霧島とはお別れをします。

高千穂河原の頂上は「天の逆鉾」が立っているということで有名です。

坂本龍馬が新婚旅行で来てふざけて抜いたとか抜いてないとか)

写真を見る限り木がない山であるようなので、

風は強そうですがきっと眺めも良いと思われます。

もし来ることがあれば今度はぜひ登山靴を持って来たいです。

早いとこ来ないとまたどっかで噴火しそうやしな……この山…………

 

 

 

*********

 

またバスと電車を乗り継ぎます。

目的地は鹿児島中央

鹿児島の中心地です。

霧島神宮鹿児島中央はもう特急に乗る距離でもないんですが、

もともとバスと電車の乗り継ぎが死ぬほど悪く、

あえて普通を捕まえようとすると待ち時間がさらに伸びるので再びきりしまへ乗車。

ちなみに待ち時間は、

駅のそばを歩いてて見つけたパン屋さんの

りんごタルトとアイスティーを頂きながら潰しました。

月曜定休らしく前の日はやってなかったのですが、この日は開いていました。

タルトうめえ。

久しぶりに洋風のものを食べた気がする。

 

 

1時間程度で鹿児島中央へ到着。

いつもの如く、宿へと直行。

 

さてこの時点で夕方です。

鹿児島といえば西郷どんを筆頭とする幕末の史跡、

あるいは焼酎やさつま揚げといったグルメです。

しかし観光へ行こうにも庭園や博物館などはもう閉まる時間ですし、

日没までもちょっと時間がない。

 

ということで、城山にだけ登ってきました。

こいついっつも山登ってるなという感じですが、

西南戦争時に西郷隆盛が最期に陣を張ったところらしいです。

公園として整備されており、登るのにはなんら苦労しません。

 

展望台からは桜島がばっちり見えるはずなのですが。

 

この時点で、結構天気が怪しくてですね。

ガスってるーーーーーーー

 

ぼんやり左の方に見えるのがそれですね。

この後もお天気に恵まれず、私が桜島の雄姿を見ることはできませんでした……無念。

ここまでの行程で天気が良かったのが運が良かったとも言えます。

 

鹿児島市の中央繁華街である「天文館」をブラブラしつつ、

さつま揚げの食べ歩きができるお店は閉まっていたので観光的にできることもなく、

一旦ホテルへ戻って洗濯等を済ませ、

鹿児島中央駅へと再び移動。

親と合流し夕飯。

実は今回の行程は半分家族旅行を含んでおります。

仕事の都合で途中で合流という形。

 

とはいえこの日は夕食を食べただけで、

本格的に一緒に行動するのは明日から。

 

おーやすみなさーい。