猫が歌い踊り跳ね回る

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今年度も半分が終わりましたが各方面進捗いかがでしょうか。

 

 

さて突然ですが人生初のミュージカルに行ってきました。

自分でもちょっと意外ですが人生初でした。

Catsです。

東京大井町にCats劇場という専用の劇場がありまして、

そこへ行ってきました。

 

難しかったです。

 

最初にタイトルロゴ的に猫がばーんと出てきたときには「おー」と思いましたし

劇場内が丸々ごみ捨て場で小道具も凝ってるし

そんな舞台を休憩中に近くで見られたのも良かったし

張り巡らされた照明も場面によって色々変化して楽しいし

バレエの動きが元であろうダンスはすごいしその辺は堪能したのですが、

 

いやーーーこれストーリーわからな過ぎませんか??

 

話のあらすじとしては、

「ごみ捨て場にたむろする猫たちが年に一度の舞踏会をする」という舞台設定で、

猫たちそれぞれの生き様というタイトルの元

猫A猫B猫C猫Dはこんな猫で……という紹介が並列で進んだ後に

猫Xが一匹選ばれて天上の世界へ登っていくというオチ。

 

で、その一匹が何であの娼婦猫だったんですかね?

 

話の流れに子供向け絵本的な唐突感があります。

子供向け絵本をバカにしているのではなく、

むしろ絵本にはちゃんと主題があって展開している(らしい)のですが、

それを読み取るにはたぶん、テクニックか慣れか感受性がいるじゃないですか。

あんな感じです。

 

Catsの一番有名な曲である「Memory」をこの娼婦猫が歌い上げるのが前半の締めであり、

以後も度々登場して歌うので「あーこの猫なんだな」というのは途中で検討がつきます。

でもこれってメタ推理なんですよね。

「他の猫が並列な中で特別扱いはこの子だけ」っていう。

違う!何かストーリー上の必然性が!あるはずだ!!

 

……と思うんですけどねえ……分からんのですよね……

 

ミュージカルの性質上台詞がすべて歌いながらなので、

余計にちゃんと台詞を聞けてない可能性も高いです。

なんか言ってたのかもしれない。

聞けてないだけならば仕方がないです。

だとしたら私のミュージカル慣れしていないことが原因。

 

 

もう一つの疑問点……というか、

おそらく主題に大きく関わることだと思うのですが、

舞台の最初と最後に強調される「猫の本当の名前」が劇中でどう生きているのかが

全くと言って良いほど読み取れませんでした。

 

一応出てくる猫たちにはちゃんと名前があります。

カタカナであまり馴染みのない名前なので全然聞き取れない上に覚えられませんが、あります。

でもそれとは別に「本当の名前」がある、

それは誰にもわからない、ということになっています。

 

こういう「真名」の設定があるお話はよくあるのですが、

大抵その人の本質とか魂にかかわるものです。

元娼婦猫の本質が昇天に値するものだった……というのいっぺん通りの理解ですが、

劇の途中では意味深な冒頭は無かったかのように「名前」についての話がありません。

どこにもない。

これも私の教養がないだけで、

実は猫たちの名前を解読していくと本当の名前が浮かんでくる、

というようなものなのかもしれません。

分からん。すまねえ。

 

しかしMemoryってこういう境遇の猫が歌うんですねえ。

オチがキリスト教的「死は救済であり幸福です」っていう方向なのを考えると

「私に触れれば幸せがわかる」ってのも

なんかこう別のニュアンスが出てきます。

 

 

分からんわからんとばかり書いていますが、

猫たちのパフォーマンスはとても面白かったです。

推しは最初に出てきた「実は夜にゴキとタップダンスしてるおばちゃん猫」ですね。

バイタリティある。つよい。

自分の推し猫見つけると楽しみが増します。

 

 

役者さんたちの身体能力の高さもすごかった。

最初にも書きましたが動きはバレエで、

白鳥の湖を思い起こされる回転もあります。

体も尋常じゃなく柔らかいです。

猫ですからーしなやかー

 

初めてのミュージカルでしたが、

歌って踊るという意味ではまさにミュージカルでした。

でも次はもうちょっと分かりやすいストーリーがある奴が良いです。

見終わったときの?感が少ないやつ。

 

いま四季劇場の春秋を改修しているようで。

春の改修は来年の9月だそうで、「アナと雪の女王」がこけら落としの演目とか。

ディズニー渾身のCG築城シーンはどうするのでしょうか。

気になるところです。

これは最新ミュージカルなので即完売でしょうが。

 

演目をちょくちょくチェックしないといけないなー

きっとこういうのも楽しいんでしょうね。

 

 

 

 

自分用登場人物メモ。覚えてるだけ。

・タップダンスおばちゃん

・メス猫を侍らせているツッパリ俺様

・太っちょ政治家

・こそ泥カップ

・仙人みたいな長老

・大犯罪者(猫)

・電車の運転手

・マジシャン

・往年の名優(海賊役)

・娼婦猫