恐いもの見たさで見てきた

JUGEMテーマ:映画

10月。

二桁の月。

一年が終わりそうだ………

結局たまに夏日にはなるものの

残暑らしい残暑が無いままに秋がきた。

毎年十五夜

「こんな暑いのに秋って雰囲気なんかないだろ……」

と思いながら過ごすところが有るのに

今年は普通に秋だった。

三連休初日。

屍者の帝国」が公開になっていることにお昼を過ぎて思い出し、

あーどうしようかなーなんかちょっとイメージと違うしー

とぐだぐだ言いつつも劇場を調べ、

こういうのは思い立ったとき、と勢いのまま電車に乗って見てきた。

開始一分で気づく。

あ、これ別のお話だ。

尺に収まるように話を分かりやすくするとか単純化するとか、

そういう次元じゃなくて、

映画のためにもう一度書き出されたお話だ。

原作熱烈ファンの方は注意されたし。

主人公の持つ背景からエージェントになる経緯から、

フライデーとの関係性からバーナビーの動き方から、

カラマーゾフとニコライの関係性から

ハダリーの行動原理に至るまで

突っ込む気が失せるレベルですっかり別物です。

つかバトラーどこ行ったよ。

いいんだけど、いいのかよ。

別物ならそれはそれで良い。

いや「屍者の帝国」の看板掲げる以上は

ある程度一貫性持たせようよとは思うが、

初っぱなから「別物だよ!」と宣言されたら

「お、おう………」と受け入れるしかない。

多分、この映画の問題は、

「原作とはまるで別物の癖して原作読んでないと意味不明であること」

だと思う。いや原作読んでりゃ分かるもんでもないけど。

その意味において○○パロ系の二次創作。

エンドロールでの独白で「物質化した情報」とかぶっ込んでも……

十字架カットで良かったんかい……

株菌とか全くでてこねーし出てくる気配もないな。

という訳で、全く別のお話でしたとさ。

なんて言うか、原作に有ったあの「アッサリさ」みたいなのが無かったな。

人間関係が濃い。

大体主人公のせい。

アリかときかれても良く分からん。

別物としてならアリ。

原作既読だけど何が来ても許せる人向け。

未読だと多分情報多過ぎて付いていけない。

この後ハーモニー→虐殺器官

原作とは真逆順で公開されていくらしいですハイ。

この3作品は世界観通じてるんですけどねえ……

一発目がこれだとどうなることやら。

以下ネタバレ感想という名の只の箇条書き兼絶叫。

・皆若いな!!!全体的に可愛らしいな!!!!

・バーナビーに惚れた。

 元からかっこいい奴だったけど惚れ直した。

 男前だ。

・機械ががしゃがしゃ動くのかっこいい

・首元からプラグ突き刺すの、グロいって言うよりもそこから腐ったりしないのか心配になる。

・堂々とアヘン畑の描いてんなw

・渓谷が綺麗だ……アフガンの山奥での描写はいちいちが絵画みたいだった。

・ニコライのキャラデザがかぶってんのは分かりやすくて良かった。

ハダリー声可愛いなおい。も少しハスキーなイメージだったぞおい。

・山澤眉毛太すぎるだろwww

ザ・ワン登場はえええ時間無いもんね仕方ないね

・え、エジソン??

・Mが……そんな立ち位置だっけ……

 っていうかハーモニーか。ミァハかお前は。

 だから伏線張っとけよおおお。

・ヒロインはフライデーだった。

・花嫁、って、そんなまた急に。

・つか最後のホームズの行は必要か……?(滝汗

 でもだれかが「ならMはモリアーティ」って言ってたのには成る程って思った。

・映画のワトソンは手記を自身に封じ込めることでこの世から消して、

 自分も言葉の地平線の向こうに行ってしまったと。

 冒頭の願い通り、彼の言葉と行動はフライデーの魂となり得たか?