GWで帰省中、ひまだったので、
今話題のズートピアを見に行きました。
ディズニー映画ですが、
アナ雪のように大ヒット御礼!というよりは
ざわ………という、なんだかざわついた雰囲気。
気になったので混雑覚悟で行きましたが、案の定でした。
1人で行って隙間に入りました。
で、見た感想としては。
冒頭「進化によって肉食獣と草食獣が共存できるようになったのです!」
俺「……ぅえっ!?」
どしょっぱつからトンデモねえ設定ぶち込んできたこの映画。
何このディストピアっぽい世界。
この世界の過去に何が有ったんだ。
いやまあ、そういうものだという事で行きましょう。
設定設定。
主役のウサギと狐は可愛かった。
ひたすらいちゃこらしていた。
あのウサギ、夢を持って田舎から出て来て、
努力してなりふり構わず突き進んで周りに自分を認めさせるストーリー、
アメリカンドリーム全開で分かりやすい。
「詐欺師って呼んでくれる?」ってすごいわあ。
手段を選ばないわあ。
ちょっと調子こいて自分で収まりがつかない事態を招いてしまうところ、
まんまと利用されるお上りさんでちょっと心が痛む。
羊の犯行動機がいまいち釈然としねえ。
それ上手くいくんか。
敵つくっても別に羊の立場が上がる訳じゃないのでは。
過去は捕食-非捕食の関係に有ったとはいえ
今ではすっかり違うのだから
偏見を取り払い、必要以上に恐怖にとらわれるべきではない。
そうすれば誰でも何にでも成れる、
何に成る事も「許されている」社会が実現できる。
と。
そういう話だと思ったんですが。
前半は概ね同意で、理想では有るけど、
偏見のない世の中ができるといいねと素直に思えたのですが。
後半。これ結構しんどい社会だ。
いややりたい事が出来るってのは良い事なんです。
でも出来るからといって周りは何も保証してない。
自分の居場所は自分で作れ!みたいな、ぬるま湯を許さない厳しさがある。
この辺もアメリカンな感覚なんですかねえ。
自己を主張し、自己であり続けよ。
ウサギの声は何とかならんかったのか。
あんまり俳優の起用に云々言いたくはないが
狐とのギャップがあるせいで余計落差が目立ってたぞ。