ただの羅列ですけれど

 

ここ最近で読んだ本をメモしておきます。

相変わらずのおっそいペースです。

そしてSFばっかです。

 

ユービック

フィリップ・K・ディック

ハヤカワ文庫

電子書籍版を貼っておきますが私が読んだのは紙です。

何で出ないんだ。

 

SFっていうか、超能力者vs反超能力者のお話。

ここでいう反は反対!という意味ではなくカウンター。

超能力を打ち消す力。

時間を遡るというか世界線をずらすタイプの反超能力者が最初に出てきて

この話どこからどこまでが書き換え後の世界か分からなくなるやつや……

と思いながら読んでいたら、

現実と死後世界のどっちが裏でどっちが表立ったか分からなくなる系の話だった。

そして世界の境界が消え失せるような話だった。

現実は、どこだ!!

 

 

われはロボット

アイザック・アシモフ

ハヤカワ文庫

ロボット小説の代表格。

ロボット三原則を守るように振る舞うロボットたちが

なぜだかしかし思い通りに動かず、

人間たちが四苦八苦するお話。

ロボットたちとの知恵比べが面白いです。

エピソードごとにまとめられていていて短編集の趣。

登場人物もロボットたちも個性的で笑えてきます。

個人的ベストエピソードは神様を見出しちゃったロボですね。

 

「人に危害を加えてはならない」という絶対的な掟が

「人類に危害を加えてはならない」と広がった時に

人類よりも優秀であるところのマシンがどう振る舞うか、

逆に人類はそれをどう受け止めるべきか。

作者も訳者もハッピーエンドと見ているみたいですが

人によってはバッドエンドとなりそうです。

 

 

知ろうとすること。

早野龍五 糸井重里

新潮文庫

ちょっと毛色が変わって福島原発関連の対談本。

ほぼ日の糸井氏はネット上で結構有名ですが、

早野氏は最近退任された元東大教授で物理の先生。

原発関連情報をツイッターで発信し始めたことがきっかけで

その後福島に長く関わることになった方です。

ツイッターの方ものぞいてるんですが、本物の教養人という感じがする方。

 

なぜ早野氏は発信しようと思ったのか、

あるいはなぜ糸井氏は早野氏を信用しようと思ったのか。

事故後に分かってきたこと、

専門家と世間のコミュニケーションの取り方。

そんなことが語られておりました。

とても平易な言葉で綴られているのでぜひ読んでみてほしいです。

 

 

なんか忘れてるかもしれないけどとりあえず3冊。