白いネズミに幸あれ

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衆院解散から1週間、公示まであと1週間ですが

まあ物の見事にどったんばったん大騒ぎですみなさまお元気ですか。

ひとつ言えるのは、都民は本当に泣いていい。

 

さて一月近くの話題になりますが、

こんな話があったのを覚えていますでしょうか。

 

ダウン症の出生前治療を可能にする新規化合物(京都大学)

 

これ。

ざっくり言うと

ダウン症になる原因となっている遺伝子を特定して、

その機能を抑える化合物を見つけましたよって話。

ただこれ今ダウン症を患っている人の治療薬じゃなくて出生前治療なので、

倫理的な問題が噴出しそうな感じはあります。

 

ですが今回話題になったのは発見の偉大さとか治療の妥当性とかではなく、

この新しく見つかった化合物につけられた名前のせいです。

 

その名も「アルジャーノン」。

 

……一応由来は「altered generation of neuron」でALGERNONらしいですはい。

やや無理がありませんかね。

なんて訳すべきなんですか。

化合物名で、generationだから

「ほにゃらら生成化合物」とか「なんたら発生剤」になるんですか。

誰か良い訳を。

英語ほんとダメなんです。

このalteredってどうしたらいいんですか。

こういうのって業界でよく使われる言葉遣いがあるでしょうから

科学コミュニケーターの方々がいい和訳をつけるのを待ちます。

 

なぜこれがそんなに話題になったかというと、

「アルジャーノン」の元ネタであろう「アルジャーノンに花束を」の結末を知ってると

「お前そのネーミングで大丈夫か」と突っ込まずにはいられないからです。

 

「花束を」に出てくる実験マウスの名前がまさに「アルジャーノン」でして、

外科的治療+ホルモン治療で飛躍的に知能が向上するのですが

最終的には知能を得た以上の速度で知能が低下ししかももとより悪くなるというオチで、

しかもこの子話の途中でお亡くなりになるという悲しい結末なのです。

主人公は別に居ますが。

この主人公が知的障害者なのですが。

アルジャーノンと同じ処置を受けるのですが。

察せ。

 

そんなアルジャーノンの名前をつけられた新規化合物「アルジャーノン」。

変なフラグにならなきゃいいけど、という心配をされているわけです。

今度こそはという望みを託したい。