日が長くなってきたなあ、と思うこのごろです。
会社帰りが明るいよ。
さて今月号のNewtonが面白そうだったので買ってみた。
色のお話。
色の三原色というと、普通は絵の具の三原色で、
なぜだか長い間「赤青黄」と思っていたことを思い出す。
というか多分一般的に赤青黄といわれると思う。
PCの普及から一家に一台はプリンターが有るようになって尚、
色の三原色と聞いてCMY系で答える人の方が少数派だろう。
実際はシアン/マゼンタ/イエローであって、
片仮名を使わないならば濃く鮮やかな水色と赤紫と黄色というべきか。
いまいち収まりが悪く、
だから多分分かりやすさのために赤青黄と呼ばれる。
等しく混ぜれば黒になる。
C+Mで青、M+Yで赤、Y+Cで緑。
一方で光の三原色といえば赤青緑である。
これは正しく赤青緑で、三つ混ぜると白色光になる。
赤+青ならマゼンタ、青+緑でシアン、緑+赤でイエローとなり色の三原色に一致する。
色を考えるとき、絵の具の方がピンと来るのでそちらを元に考えがちだが
光の側を基点にしないと話が複雑になる。
結局のところ絵の具の色は光の反射。
物体が反射する色はつまり吸収されなかった光の残りだから、
上のような色の関係になる。
ここまではいい。
ではなぜ原色は3つなのだろうか?
1つから無限の色は生まれなさそうだけれど、
例えば光の両端、赤と青とか赤と紫の2色を原色にして、
そのバランスで徐々にグラデーションをとる様な系は。
あるいは逆に4色5色を元にする系に、なぜなっていないのか。
つまり、原色って何だ。
実は前からちょっと気になってた問。
そして実は高校の時に習ってたことであることが判明……
応えはなんてこと無い、
「人間の目がそのように出来ているから」
だった。
やったね高校の時……
錐体細胞って……聞き覚えあるわ………
昼間に働く
錐体細胞。
網膜の、丁度、水晶体から真反対側にある。
3種類あって、赤青緑に反応する様な細胞で出来ている。
だから赤青緑を原色として人間は感じる。
どこかの細胞がおかしいと、
色覚異常だ
色盲だということになる。
まさに
人間原理的な話でした。
まあこの
錐体細胞はちょっと変わってて、
赤青緑の三原色として捉えた信号を
赤←→緑、青←→黄、黒(暗)←→白(明)の3軸に書き直している。
これは完全に忘れてますわ。初めて聞いたぐらいの感覚。
a, b, Lの元はここか……
光の成分の話って何度聞いても不思議。
波長590nmの光を見た時と、
680nmと530nmの光を同時に見た時で
人間の目には等しく黄色に見えるんだぜ……
光の混ぜ合わせって何、というよりは単色光って何、って言った方が良いか。
なんかこう、腑に落ちないんだよなあ。
細胞の励起の仕方が同じなんだろうか。
こんな話に限らず、
プリンターの印刷ってどうやってるのとか、
構造色の話とか、
顔料の話とか、
色の基本的なことが書かれていて面白かった。
一通り確認できた感じ。
Newtonだから複雑なことは書いてないけど、
とっかかりとしては十分。
写真綺麗だから好きですNewton。
別冊多いけどな。
小難しい話が読みたくなったら
日経サイエンス。
今月号のNewton、もう1つのテーマが
「
一般相対性理論から100年」です。
まあそちらは、その手の話が好きな人は。