ウサギと人間の生き残りをかけた全力の殴り合い

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あっつい毎日が続いていますね。

 

こんばんは。

そろそろ梅雨の気配……まだ5月末だけれど……

 

そんな週末、珍しく映画に行ってまいりました。

見てきた映画は「ピーターラビット」。

 

CMや広告見た時点でなんかウサギが悪い表情してるなとは思ってまして、

またツイッターで流れてくる情報が

「バイオレンス」だの「仁義なき戦い」だの

「人が死ぬホームアローン」だの「登場人物の9割がクズ」だの

タイトルからはかけ離れた印象の感想ばかりで、

気になったので行ってきたという次第。

 

まじだった。

 

農園を荒らすウサギ絶対殺すマン主人公vs俺たちの土地を占拠する人間殺すウサギピーター

 

ドタバタコメディで描かれていますがやってることがガチの殺し合い。

ここの間を取り持つ……ように見せかけて事態がややこしくなる元凶が

「動物愛護派ご近所ヒロイン」なのでもうなんか出てくるやつ全員あれ。

なんならヒロインが一番タチ悪い。

悪意はないけど害になるやつ。

そしてピーターはヒロイン取られて殺意に嫉妬心のブーストがかかり

戦いを激化させていった結果がヒロインの家の破壊。

キャッチコピーが「喧嘩するほど好きになる」ですが

「喧嘩したらやりすぎて大変なことになってしまったのでさすがに休戦」

という感じです。

 

作中主人公がウサギから受ける仕打ちはそのまま

現実世界でウサギたちが受けている仕打ちなわけですが、

一方人間は農業をやらないと生きていけないわけで、

有史以来何度も繰り返されてきたヒトと野生動物の戦いがそこにはありました。

 

学生の時英語の教科書で「ウサギは害獣」ってのを読んだのを思い出しました。

日本ではあんまり馴染みのない感覚かもしれませんが、

やつら畑は荒らすし巣穴で牧場を穴だらけにするしおまけにボコボコ増えるしで

特に英国の農業をやる人々にとっては

まったくありがたくない存在だと書いてあったように思います。

ウサギを食べるという習慣も。

かわいいは正義だ?フザケンナ害獣めええええええ!!!

 

以下雑感。

 

・朝が来て決まったことを大声で愚痴り嘆く鶏に思わず自己投影

 

・ごめんなさいのポーズかわいい

 

 

・ピーターをほっとけないベンジャミンが愛らしい

僕の欠点なんだ!っていいセリフやなあ。

 

・俺たちの農園。

確かにもともとはウサギの住む土地だったかもしれませんが、

「農園」は手入れをし、育てる人間がいないと翌年にはもう実りません。

ウサギその他野生動物がパーティーをしていたように扱えば

すぐにダメになるでしょう。

どうするつもりだったのやら。

 

・動物たちが自治をする農園というと「動物農場」が思い出されるSF脳ですが、

ピーターはあの豚たちのようになっていったでしょうか。

「王様」呼ばわりされてましたが、ねえ?

 

・会話について

最終的にウサギと主人公が会話できるようになりますが、

一方ウサギたちとずっと仲良くしていたヒロインが喋れないの、

喋れる条件が「優しい心」とかじゃないんだろうな。

フラグは別のところにありそう。

初めて会う子供はわかってたけど。

 

 

しかしこれ、原作ファンが見てどう思うのか、ちょっと気になる……