一般公開

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GWも間近ですね。

 

 

こんばんは。

最近輪をかけて本読めてないなーなんでかなーと感じてはいましたが、

原因は異動になったせいだろうなと推測しています。

帰宅が遅くなったわけでは無いのですが、

仕事の密度が上がったことに加えて

GW前の駆け込み実験が怒涛のごとく流れ込んできており

家に帰った時の体力残量がもうほとんど無い、みたいな状況です。

雑魚すぎる。

休みまであと二日……!!

 

 

さてなんの脈絡も無いですが、

先週末につくば行ってきました。

人生初つくば。研究都市ですね。

筑波大学を始めJAXAやら国立科学博物館やらがあります。

 

その一連の研究所群の中にNIMSというのがあります。

にむす。

正式名を「物質・材料研究機構」と言います。

一番最初は金属材料の研究所として始まったようですが、

今では無機・有機・高分子化学と広い範囲の「材料」についての研究が行われています。

 

目的はNIMSの一般公開。

「元素のチカラ」展というのが開催されるというので。

またそれか、という感じですがまたそれです。

行ったこと無いし、いい機会とつくばエクスプレスへ乗り込み行ってきました。

 

いばーらきー

 

 

人生で偕楽園観光よりも先につくばに来るとはあんまり予想してなかった。

そもそもつくばなら日帰り圏内なんだなって……

 

で。

 

思ったより人来てる!

 

受付が9時半、開場は10時からなのですが、

9時の時点でバス乗り場にずらっと人が並んでいました。

私が知らなかっただけで結構人気のイベントなのか、これ。

研究室ツアーに申し込みつつ、

周期表についての講演会があるなーあっ当日券ある聞きたいなーと思いつつ、

各種体験の事前予約も何もしなかった私はふらふらと会場へ。

3地区あるのですが講演会が行われるという並木地区で面白そうなところから。

 

 

 

回るポルフィリン。

いわゆるナノマシンの系統ですね。

これは2つペアになったポルフィリンが回転する分子モーター。

走査型トンネル顕微鏡(STM)という顕微鏡を使って、リアルタイムで分子を見せてくれました。

とはいえどうしても安定に時間がかかるので像はややボケてましたが。

原子一個の像が見えるんですね。

 

 

針状の銀ナノワイヤー。長さは数10μあります。

光学顕微鏡で見えるものを無理やりスマホで撮影しました。

本当はもっとネットワーク状に銀の針が連なっててめちゃくちゃ綺麗です。

スマホは視野が狭い。

有機物の自己組織化を利用して表面を硫黄で覆った銀を並べているそう。ほんとかよ。

そこへ電圧をかけると針と針が重なった部分から銀がニョキッと生え、

周りの有機物も突き破り電気の流れる道ができるとか。すげえ。

有機物を利用したネットワーク作りからの金属を利用した導電パス形成。すげえ。

 

 

上記の硫化銀と銀の酸化還元反応を利用した、全く別の装置「原子スイッチ」。

一個の電極が[電池のプラス側-銀-硫化銀  白金-電池のマイナス側]と接続されていて、

これが一つのスイッチということになります。

ポスターの中の写真で、ほっそいほっそい道が見えますね。

あれが生えた銀です。すごい細い。

 

この銀、電圧をかけたり切ったりするとそれに伴って徐々に生えるのですが、

あまりこの頻度が小さいとうまく道が出来ません。

しかしある頻度以上だと繋がってくれて、しかも戻らなくなります。

これを「学習」に見立てることができるのでは、という発想。

刺激が多ければ繋がる道。

確かにシナプスっぽい!!

最短ルート探索なんかに良さそう(あまりわかってない)

あと使ってる反応が酸化還元反応なので、かける電圧を逆にすると道は切れます。

書き換え可能な回路、というものへの展開を見込んでいるようです。

NECとの共同研究。

 

 

結晶たちと宝石の国好きはご存知アレキサンドライト。

普通は青っぽいのですがUVでこれだけ真っ赤になります。

水晶のクズっぽいのが「ご自由にお取りください」と置いてあったんでもらってきました。

 

 

こちらは鉱物。

結晶と鉱物と鉱石との用語分けってちゃんとあるんですよ。

あることだけは、知ってるんですが、知りません……。

 

 

ナノカーレースのポスターもありました。

前回は残念だったからね………次こそゴール!!

 

 

 

そして周期表の講演会、頑張って並んで入ったのですが、

結果的には行かんでもよかったな、というのが正直な感想。

 

うん。

前聞いたその話。

 

いや前聞いただけだったら私個人の問題だからまだいいんですよ。

でも今回、小・中学生向けの講演と銘打たれていたので、

その意味であんまりいい講演ではなかったのでは…と思います。

もちろん小学校低学年と高学年と中学生では違うのですが、

もう少しちゃんと対象に向けて話したほうがよかったんでは……

 

周期表といえば。

 

 

一家に一枚周期表ビフォーアフター

これはなかないい!!

2005年のものとの比較だったのですが、

携帯からスマホになってたりキュリー夫人の肖像の使われる位置が変わってたりと、

色々と改定がなされております。

ただやっぱりこれ大きいので見比べるのは結構大変ですね。

探してみよう、でもいいけれど、もっと変わった部分強調してくれてもよかったかも。

立って見るタイプのやつだし(残念体力の感想)。

あの位置、ちびっこは見えないぞ。

 

 

とかなんとかやってるうちに研究室ツアーのお時間に。

 

「未来を目撃?!ナノテクツアー」へ参加。

 

 

今回出展のある研究室のうち3つを周り、

それぞれで詳細な説明を聞くことができる、というものでした。

普通のお客さんがいるなかなのでちょっと混雑したなかでしたが、

やはりその道の第一人者に解説いただけるというのは貴重です。

ダイアモンド結晶のデバイスすごいなー

NIMS、ダイアモンド単結晶製造は結構得意なのでこういう研究もできるんですね。

研究所内共同研究のような感じでしょうか。

 

1時間ほどのツアーでしたが、

最後におまけでガイドしてくださった方の研究所を外から見せてもらえました。

やったね!

とても贅沢なツアーでした。

ナノ材料業界の自分が知らなかった概念を沢山浴びました。

ナノアーキテクトとかナノイオニクスとか。

自分がまだ高校生だった時ぐらいに流行ったんですよねナノ。

未だにナノと聞くとワクワクします。

贅沢を言うなら回る研究室を書いておいて欲しかったかな。

ツアーに申し込んだらそこは自由時間には飛ばせる、とかあるので。

 

 

ツアーが終わると大体16時で、一般公開終了。

また長蛇の列に並んでバスに乗り、帰宅しました。

聞くところによると「最近の来場者数の伸び率がすごいんですよ」とのこと。

でもさすがにJAXAには勝てないそうです。

最近宇宙関連は報道も多いですからね。

 

 

疲れたけど楽しかったー

でも他地区は全く回れなかったのが悔しい……

今度来る時にはデモか体験かに申し込みをしてから参戦したいですね。

 

アンケートに答えたらもらえた「超伝導あめ」。

こ、これは……蓮コラ……

 

この時期は科学技術週間ということで、

科博の一般公開も行われています。

今年は同じ日だったのですが、毎年こうなんですかね?

科博にも行きたいなーと思います。

 

 

いや茨城、来年土日で一泊してもいいかも。

1日は水戸の方で。

真面目に観光したことないし。

ネモフィラでもいいな。

おっもう来年の予定が埋まるのか?