静岡にさわやかを食べに行く。

暑いかと思ったら凍えるような日になったりと忙しない秋ですがいかがお過ごしですか。

 

唐突ですが、ちょろっと静岡旅行してきました。

少し前に静岡で豪雨があり、清水で大規模な断水被害があったりと大変なことになっていたから……という殊勝な理由でもなく、西に行く用事ができたからです。

実はずーーっとさわやかハンバーグが食べたくて、
でもなかなか静岡で新幹線を降りる機会に巡り会えず、
行きたいなー行きたいなーと思っていたところへ用事が入り、
ならばということで前日から移動を開始し、静岡プチ旅行をすることにしたという流れ。

 

さていつもながら、移動手段は電車です。

そして主目的であるさわやかは、基本的には、駅近ではありません。

駅にあると言えるのは浜松だけです。ただし何軒かは徒歩10分程度の距離にあるので、その中から選びます。今回は静岡駅の近傍にあるさわやかにしました。新静岡セノバ店。駅ビルの中ですね。

……ええ、駅にあります。駅にあるんですが、JRじゃなくて静岡鉄道の駅ビルで、JRの静岡駅とは繋がっていません。ですが、まあ地上を難なく歩いて行ける距離なので、こちらのさわやかへ行くことにしました。

 

さわやかを食べに行く!といってもそれだけでは味気ないので、メインディッシュは夜に取っておくことにして途中下車の旅。

 

お昼頃に沼津で下車。

沼津といえば、漁港、マグロ、深海水族館、

ラブライブ

いやあの、普通にお昼ご飯を食べるつもりで下車したんですけど、こんなに街を上げて商店街ごとラブライブしてるとは思っておりませんでした。もうコラボ始めて結構長いと思うんですけど、強いですねラブライブ

 

そしてお昼ご飯は海鮮丼。おまかせ丼だったのですが、いろいろ少しずつ乗っていて楽しかったです。

 

特に何か用事がある訳でもないので散歩。暑いぐらいの日だったので、川からの風が気持ちいいー

 

歴史を感じる(婉曲表現)商店街と、

歩行者用のアーケード商店街。こちらは普通に生活に使われてる雰囲気。アーケードってなんとなく心躍ります。

 

駅前まで戻ってきました。すっかり観光資源。

 

そして再度乗車。今度は静岡までいってしまいます。

この沼津-静岡間、車両としてはそんなに長くなかったのですが、それなりに人が乗っていて写真などを撮るのは憚られたので車窓風景は撮ってません。

 

夕飯にはまだまだ早いので、バスに乗って見学に来ました。

登呂遺跡。

「教科書に載ってるあれ」です。弥生後期の稲作跡がある遺跡。復元された遺跡群は公園として開放されているので、先に閉館時間がある博物館へ。

ちなみに施設の全体構造として博物館側が表、バス発着所が裏手に当たります。なので、バス降りて「……これ?」と道なき道を最短距離で突っ切ろうとせず、整備されている歩道沿いに歩いていくことをお勧めします(一敗)。博物館側までたどり着きます。

博物館は復元品の展示がある一階は見学無料。出土品の展示がある二階が有料です。まずは1階から。

 

土器にもこれだけいろんな形状があるんですよというのが一目で分かるような展示をしていたり、

登って見学できるタイプの復元展示をしていたり。干した稲穂を石包丁で摘み取る体験もできます。「包丁」とついていますが、切るんではなく摘むというのが近い感覚でした。意外と力がいります。現代万歳。

 

2階では教科書で見た!っていう石器たちや田圃整備の道具たち、登呂遺跡とその近隣の遺跡群の解説や発掘史の解説がされています。重要文化財だらけです。一つ一つが想像していたのより小さくて驚きました。まあ手に持って使うんだからそのサイズか……

         

登呂遺跡は最初に見つかった弥生時代の集落なので一番有名ですが、実はこのあたりあっちこっちで集落の跡が見つかっていて、登呂遺跡自体も少し離れたところにある別の集落から別れてできた村だそう。村なので何回か作り替えられているようですが、12軒の家と2つの倉庫などの痕跡が見られます。あとで外行きましょうね。

 

「模造品」というタイプの土器があるの面白いですね。初めて見ました。現代に作られたレプリカではなく、当時作られたミニチュアです。簡単にググった感じですと石製の方が有名っぽい?祭祀用だったんじゃないか…と書かれていましたが、真相やいかに。

 

ぐるっと見終わったら屋上が展望テラスとして開放されていたので、登ってみましょう。条件が良ければ富士山も見えるそう。

登呂遺跡の大体の全景です。残念ながら富士山は見えませんでした。霞んでしまった。でもちょうど時期柄、田んぼがいい黄金色です。

四方を住宅に囲まれているが故か、どことなく収まりが悪く感じてしまいますが、こうして眺めると広めの公園ぐらいの敷地しかありませんね。親族だけの、まさに集落といった感じ。
見てのとおり実際に稲作をしている訳ですがいいんかな遺跡ってこういうことして。流石に登呂遺跡レベルで無茶やってるとは思えないので、調査が終わったらいいってことなんですかね。

今田んぼのあるところにはかつても田んぼがあって、でも周りはこんなふうに開けていなくて。森までの距離感とか、どうだったんでしょうね。

こうして拡大すると、復元されていないところにも家が建っていたのだろう地面の凹凸があるのが見えます。登呂遺跡が見つかったのは戦時中のことで、元々ここに軍需工場を建てる予定だったところを工事中に見つかったらしい。よくそのまま建てなかったな、という思い半分、国威発揚に役立ったんかなという推測半分。ともあれ遺跡が残ってくれてよかったです。

田んぼアートで……なんか書いてある……読めそうで読めない…………

 

博物館から出て、あらためて公園の方へ。

杭を打って板を渡して土を止めて、ちゃんと平にしてあります。こうしておくと田んぼより地面の位置もちょっと高くなっていいですね。

中はこんな感じ。カメラが頑張って明るく見せてくれているけど、実際はもっと暗い。真っ暗に近い。光を入れる窓がほぼないのでしょうがない。ガラスって偉大だね。

 

うねうねうね。はっきりと高低差があります。

こんなところで見学終了。

 

バスに乗って駅まで戻り、ホテルへ荷物をおろして一服してからいよいよお待ちかねのさわやかハンバーグ。長年の願望を、叶える!!

 

多いかなーとも思ったのですが、せっかくなのでげんこつハンバーグオニオンソースにしました。さわやかといえば、なメニューです。

店員さんが目の前でソースをかけてくれるのですが、もう音からして最高です。

味はしっかりとした牛肉ハンバーグ!!でした。ここの特徴はひき肉なのに中まで火を通さないハンバーグ、なのですが、正直なところ私には味の違いとして知覚できませんでした。バカ舌。でもこれだけ肉肉しいハンバーグ食べたのも久しぶりなので、美味しい牛肉であることは間違いないです。

多いかと思ったげんこつハンバーグをぺろっと完食。美味しゅうございました。

 

ちなみに待ち時間は40分程度でした。整理券にQRコードがついていて、「あと何組」「そろそろ来店ください」とわかるシステム。
HPでも各店舗ごとの待ち時間がわかるのですが、整理券発行はそのシステムとも連動してそう。お客さんが店の前ではなくどこか別のところで時間を潰すこと前提のシステム。力入ってますね。

 

 

このあとはホテルに戻って就寝。静岡プチ旅行、これにて終了です。

翌日は元々の所用のために朝から新幹線に乗り込んだのでした。

 

さわやか、おいしかったです。また食べたいなー。今度はデミグラスかな。別のメニューもいいな。